ゆーさん
Wiiの開発者が有名ゲームを題材に、ついついハマってしまうユーザ体験の作り方を解説している本です。
全世界で爆発的に売れた「Wii」の開発者が、ゲームに仕掛けられた巧妙なデザインを解説。
「ついつい寝る間を惜しんでやってしまう」ゲームにはどの様な工夫が施されているのか?
例えばスーパーマリオブラザース。
- なぜスーパーマリオブラザーズは全世界であんなにも売れたのか?
- スーパーマリオブラザーズのゲームの目的とは?
- マリオが右向きで、クリボーがこちらを向いてるのはなぜか?
- 実はクリボーは最後にデザインされたキャラクタだった
など、読むと「へー!ほー!なるほど!」と、思わせてくれる内容でいっぱい。
この他にもドラゴンクエストシリーズなど、名作と呼ばれる作品をテーマに「人が面白いと思う仕組み」について書かれています。
非常に面白い本なのですが、やったことがないゲームが出てくると途端にイメージしづらくなる所もあるので、人を選ぶ本でしょう。
少なくとも上の2作品が全くわからないなら、読んでも面白くないと思います。
後は本の最終章でゲーム以外への応用も書かれていますが、ちょっと無理やりこじつけた感もあり。ここはいらなかったかな?とは思いました。
とはいえ、いままで何も考えずに楽しんでいたゲームが、どれだけ練りに練って作られているかが良くわかる本です。
良くここまで分析出来たなという程に「ハマる」という行為を、深く考察した本だと感じました。
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